11月5日(月)
上野駅からすぐの東京文化会館小ホールへ
現代邦楽“考”の旗揚げ公演を見に行ってきました。
今は終了してしまいましたが、
「NHK邦楽技能者育成会」という
邦楽演奏家の育成を目的とした…学校?
なんと呼ぶのが適しているか思い浮かびませんが、すごい団体がありました。
会の卒業生の方々は「同窓会」としてこれまでにも演奏会を催しておりましたが、
卒業生の中からさらにオーディションを行い、選抜された面々で構成された演奏団体が、現代邦楽“考”なのです。
11/5の公演は、「現代邦楽“考”」として結成後の初公演でした。
昨年の3月にも拝聴しておりました。
[1962年]舩川利夫/箏と三絃の為の嬉遊曲
[1965年]藤井凡大/絲竹交響第二番
[1986年]三善 晃/流觴曲水譜
[2000年]菅野由弘/日輪幻影
[2018年]権代敦彦/Nunc Stans~非時(ときじく)~
指揮:板倉康明
演奏:現代邦楽“考”
2時間くらいの公演でしたでしょうか。
会場はほぼ満席でした。
ほとんどの演奏会がそうであるように、
撮影や録音は禁じられているので写真はありません。
どの曲も素晴らしかったですが、
最後の曲「Nunc Stans~非時(ときじく)~」は演出も含めおもしろかったです。
最初は「何故1人いないんだろう…?」と、突然の空白にどきどきしたり、
前後左右から音が来て鼓膜が少しくすぐったいような体験をしたり。
音って振動なんだなぁと感じました。
団員の皆様。
師範や家元など既に教える立場にいるレベルの方々で構成されています。
邦楽の世界に明るい訳ではありませんが、
そんな私でも、ものすごいプロフェッショナル集団なのだという事はわかります。
上野には結局今年3回も降り立ちました。
人の多い場所が苦手な私にとっては稀な事です。
そのうち2回は虚無僧を見る事が目的でしたが、
同じ尺八でもこんなに違うんだなあ と思うのです。
虚無僧の尺八は、
山や川や野に咲く花のよう。
邦楽として演奏される尺八は、
洗練された生け花のよう。
そんな風に感じます。
花というか実際には竹なのだけれど。
どちらも私にとってはかっこよくて心地よい音色です。
『悠々千古心』Web site: https://www.yuyu-senkono-kokoro.com
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