少し期間があいてしまいました。
6月 富山県 国泰寺の後、
7月に静岡県 旭瀧と上野 不忍池、
8月には谷中 全生庵にて圓朝忌を拝見したりと、
今年は多くの虚無僧所縁の地を訪れておりました。
しかし、撮影した写真などを出来る限り良い形で
残したいと思えば思うほど形にならず考える時間ばかりが過ぎていくので、
ひとまずは、ブログに関しては直感的に更新していきたいと思います。
SNSは手軽でよいのですが、どんどん書いたことが流れていってしまいます。
ブログは数年後でも遡って見返しやすいのがいいところですね。
さて、先日神奈川県の各所を巡ってきました。
まだ暑さは残りますが、7~8月にかけての35℃を上回る連日の酷暑に比べれば
随分落ち着いた気温になってきました。この日は雨も降らず良いお天気でした。
目的の場所は伊勢原市 伊勢原大神宮。
街中にある、開けた明るい神社です。
こちらの右奥に進むと、横一列に並んだ石碑(石灯籠?)があります。
昔ここには虚無僧寺の照見山 神宮寺という虚無僧寺があったそうです。
今はそっと、これらの石碑とその由緒書が残るばかり。
此処も虚無僧所縁の地として、Photoページにあらためてまとめたいと思いますが
本当に上記の写真が全てと言ってもよいくらい…
ささやかでも虚無僧の皆様が生きた証は残っていて
残そうと尽力された人がいて
それで、私もこの地に来ることが出来ました
と、そんな気持ちで手を合わせました。
この先も末永く残っていきますように。
その後、南足柄市にある曹洞宗 大雄山 最乗寺にも行ってきました。
私は虚無僧に興味を持つまでは天狗が好きで
天狗のお山として有名な栃木の古峯神社、東京 高尾山、京都 鞍馬山などに
単身行った事があるのですが、こちらのお山もまた天狗で有名なお寺なのだそうな。
道理で大きく立派な杉の木達。
なんと、奈良の東大寺に行ったら見たいと思っていた
尺八を吹く音声菩薩(おんじょうぼさつ)が此処に…!
建物は力強く立派で、至る所に天狗を象徴する葉団扇の紋が施されています。
なんてかっこいい大天狗と烏天狗でしょう。
虚無僧に出会っていなければ、私は普化宗ではなく
修験道に興味を持っていたかもしれません。
門を抜けたその奥もまたすごかったのです・・・
階段が!
…というのは半分冗談ですが、
2対目の天狗の立像。先の門に立っていた対の天狗よりも重厚感があります。
上から睨みつけられる感じがたまりません。
いまさらですが、もしかするとこれら天狗の立像は
お寺の仁王門にいる阿形像・吽形像を天狗であらわしている?
ポーズが同じだったので思い至りましたが、、
富山の国泰寺とはまた違う厳かさと立派さに、目が景色を焼き付けようと夢中で
この日は写真もいまひとつ&御朱印を頂く事もすっかり忘れてしまう程。
緑豊かで苔むした石碑が美しい、とても良い場所でした。
そして、帰りに江ノ島へ。
何度か近くまで来たことはありましたが、
この日初めて橋を渡り上陸してみました。
ここも階段だらけです。
辿りついた頃には辺りは真っ暗でしたが、
念願の山田検校像にもご挨拶出来ました。
自然の美しさと、人の息吹を感じられた1日でした。
その時代その時代で、誰かがこれらを作ったのだ、と。
その人達だって決して楽しい事ばかりではないけれど
精一杯生きていたのだろうと思うと
自分もきっと頑張れる、頑張ろうと、パワーをもらえました。
夏の終わり、神奈川県での1日でした。
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